natural hands

Material

Leather

 
 

鞣し(nameshi)

 
動物の皮を鞣したものが革です。人類が厳しい環境の中で、生き抜くために利用した一つの素材です。
表皮や脂を道具を使って取り除き、乾燥させ、漬け、燻し、革になります。鞣し方は古来からの様々な手法もありますが、現在は大きく分けて自然由来のもの(ミモザのタンニンex)でなめす方法と、化学薬品でなめすクロム鞣しがあります。

 

もう少し詳しくはこちらから

 
トナカイを放牧しパートナーとして暮らしている北方民族は、毛皮を鞣しそれを来て極寒の中で外でも寝れます。

 
 
 
シベリアからアラスカにかけてカヤックや船を利用する民族は、耐水性に優れたアザラシやセイウチの腸を鞣したものを、丁寧に繋ぎ合わせてパーカーを作りました。

 

 
 
生きる為に狩りをしたり、トナカイと共存したりしながら、その副産物の皮を使い、骨などで作った針と動物の腱などで作った糸で環境に適した服や小物や道具を作っていました。

 
 
 

革は強い

 
皮をなめすことによって脂を抜き腐らなくなります。内部の絡まりあっている繊維が締まることによって出来ているので、どの方向にも繊維が入ってることになります。
布のように縦糸と横糸の2種類の繊維からできているわけではなく、いろんな方向を向いた繊維の集まりでできているので、ホツレもなく強度があります。
ただし人間と一緒で、お腹の皮は伸びやすく、背中の皮は縦に伸びづらいなどパーツによって使う場所や方向が違います。

 
 
 

使用している革について

 
国産の植物タンニン鞣しの牛オイルレザー、イタリアの牛オイルレザーを使っております。
 
イタリア産オイルレザーは、伝統的な天然皮革素材の製造方法で、現在ではフィレンツェにあるサンタクローチェ地区の歴史あるタンナーで僅かに引き継がれている技法です。1000年もの歴史を持つバケッタ製法は、全ての行程が手作業で行われます。
 
カバンなどには、ニュージーランド産のエルクレザーも使っています。エルクとは大鹿のことで、北海道にいるエゾシカより大型です。エルクレザーの商品の手触りはとても良く、カシミヤの素材に近くなります。
繊維が非常に細かいので、なめらかな質感が特徴となっており強度も兼ね備えている革素材です。
なにより特徴となっているのが湿気を吸収する性質と通気性の良さです。

 
詳しくは革と色見本にて 

Canvas

 
 

帆布(hanpu)

  
もともとは帆船の帆の部分に使われる布です。ナチュラルハンズでは倉敷帆布を使用しております。
岡山県倉敷市にある帆布生地工場で織り上げられる国産の最高級帆布です。昭和40年代に廃番となった「シャトル織機」で織ることにより、生まれる耳(セルヴィッジ)が、美しく揃っている事が品質の証となっています。現代的な効率性重視の高速織機には出せない独特の質感・風合いを持っています。 
厚みは11号(薄地)・8号(中厚地)・6号(厚地
)があり、使い分けています。

 

 

革と布の相乗効果

 
布は革に比べ、強度は劣りますが軽いなどのメリットがあります。使い方によっては、革よりも適してることも色々あります。
ひとつのカバンを作る場合、カドや持ち手など強度が必要な部分には革を使い、他を布で作ることによりオールレザーに比べ軽くなり、布だけのカバンよりも強度が上がります。
鞄の内側のポケットの部分など、布で力のかかるところは裏から革を当てて縫っています。
革との合わせによって布の良さを引き出したいと思って制作しています。

 

 

Decoration

 

 

 

角・骨・実

 

 

使っている動物の角や骨のビーズや植物の実は、自分の足で歩いて(旅)仕入れた現地のものや採集したものです。
留め具などに使っている鹿の角は、北海道のエゾ鹿の角を譲り受けそれを加工して作っています。